包茎は治した方がいいですか?

包茎ですが治した方がいいですか、と言うご質問を多くいただいています。包茎は癌や脳卒中、心臓病などの疾患とは根本的に違います。放置したら命が危うくなるものではありません。ですから包茎は、全てのケースで手術したほうがいい、とは言い切れません。包茎手術の適応は、その方の症状やお悩みの程度により変化します。それではどのような場合に包茎治療が必要であるか考えてみましょう。

包茎手術の適応

包茎手術を強く勧めるのは、包茎の為に日常生活が阻害されている場合です。包茎のために性交渉が出来ない場合や、包茎による痛みや痒みなどのために、日常生活に障害が出ている場合には、積極的に包茎治療をお勧めしています。包茎手術を行うことにより、痛みが無くなり、日常生活の質が向上します。

包茎手術の相対的適応

包茎手術を、状況により、お勧めするのは、包茎により衛生状態を保てない場合、包茎で美容的見栄えが悪く悩んでいる場合です。このような場合は絶対的に手術が必要ではありませんが、悩みが強い場合は、包茎手術の適応になります。衛生状態に気を付けているけれど、どうしても不衛生になり、悪臭や汚れの原因になっている場合は適応になります。包茎手術について専門医に相談されるのが良いと思います。

包茎手術適応例

包茎に悩む方が、どんな理由で包茎治療を行っているかをまとめてみました。包茎手術をしようか否か迷っている方は参考にしてみてください。

入浴時に気になるから

包茎の状態を他人に見られるのは恥ずかしいようです。特に旅行やゴルフの後での入浴の時に、他人に見られるのが恥ずかしいということで御来院いただいています。寮生活や合宿生活の方は非常に苦労されています。一度でいいから隠さないで、風呂に入ってみたいと言われる方もいらっしゃいます。最近の温泉ブームにより友達と温泉に行きたいので包茎を治療したいという方もいらっしゃいます。

下の世話をしてもらう時に恥ずかしいから

御年輩の方は、入院した時や老後に介護してもらう時のことを、考えて御来院される方がいらっしゃいます。やはり下の世話をされるときは恥ずかしいと感じる方が多いようです。入院時にとても恥ずかしい思いをして、もうそんな思いはしたくないと退院後に御来院いただくケースもあります。他人にお世話にならなければいけないという状況の方は、特に心配されているようですが、包茎治療により悩みは無くなります。

痛みのために性交渉ができないから

重症のカントン包茎や真性包茎の場合、痛みのために性交渉ができないことがあります。性行為が出来ない場合は、包茎手術以外に治療法はありません。結婚して家庭を作るという過程において性交渉は避けることができません。一生独身と決めている方以外は、早めの包茎手術をお勧めします。

亀頭や包皮が炎症を起し、頻回に再発するから

亀頭が露出されないことにより炎症を繰り返す場合や、慢性の亀頭包皮炎になっている場合は、包茎手術が適応になります。包茎による包皮炎は一時的に改善しますが再発することが多いと言われています。亀頭包皮炎はパンツに擦れたり、おしっこをしたりしたときに痛んだり滲みたりしますので、生活に支障をきたす場合が多々あるようです。炎症を起こした部位を切除することで、亀頭包皮炎が起こり難くなります。

恥垢がたまり悪臭がするから

包茎のために包皮内を良く洗浄できず、恥垢が溜まっては炎症を起こし来院いただくことがあります。悪臭がする場合は、女性に対しマナー的に問題があります。衛生面を考えて治療するのは適切です。女性に指摘されてから、包茎治療を考える方もいらっしゃいますが、とても恥ずかしかった、反省している、と言われることが多く、言われる前に治療するのが適切です。

陰毛を巻き込んで痛いため

毛を巻き込んで、毛切れで包皮に傷が入り、排尿時に滲みたり性行為の時に痛かったりするということで御来院いただくことがあります。包茎治療により、毛を巻き込むことが無くなります。

早漏気味のため

早漏は男性の大きな悩みの一つです。包茎が原因で早漏になることがあります。包茎手術により早漏が改善され、喜ばれるケースがあります。

性行為時に包皮が余っていると女性への刺激が少ないから

包茎のために、性交渉時にパワー不足を感じるということで包茎治療を希望される方もいらっしゃいます。包茎の方は女性に対し自信を失っている方が多いようです。包茎手術により性行為のパワーアップになったと喜んでもらっています。

包茎手術

術前

術直後


29歳、独身。包茎手術、仮性包茎、亀頭包皮炎

症例経過:彼女に包茎の事を厳しく叱責され、包茎手術を決意して御相談いただいた症例です。自分でも包茎が気になってはいたものの、手術する気持ちにはなれず、放置していたようです。包皮が長いために、亀頭周囲の衛生状態が悪く、亀頭包皮炎を起こし、嫌な臭いがしていました。包茎手術により、不要な皮膚を切除し亀頭を出して、衛生状態を改善しました。彼女にも喜んでいただけたようです。ご本人は「彼女に言われる前にやっておけば良かった。」と反省されているようです。

症例解説:女性から見ても、包茎は気になるようです。衛生状態が悪くなり、臭いが強くなることがあるからです。亀頭周囲が不衛生になると恥垢が溜まり、悪臭がします。雑菌に感染を起こし、包皮炎を合併することもあります。このような状態では、放置することなく、早めに包茎手術をするのがお勧めです。包茎が原因で不仲になったら大変です。傷が目立たない包茎手術を皆様にご案内しています。短時間で手術は終了し衛生状態が改善します。包茎手術には、術後、陰茎や亀頭が強く腫れたり、術後出血を起こしたりするリスクやデメリットがあります。術前に、執刀医から詳しく説明を受けた後に、手術に臨んでください。